開設7周年・連動企画☆
ぴちゃぴちゃと一貴が音をたてながら乳首を貪るのを、莉世は襲ってくる快感に抗うように必死に耐えていた。
だからといってそう簡単に耐えられるというものでもなく、莉世は自然ともぞもぞ腰を揺らした。
明らかに一貴が立てている音とは異なる、淫猥な音がくちゅと鳴った。それが何なのかわかると、莉世は瞼をギュッと閉じた。
(嘘……、わたしったらそんなに濡れてるの?)
確認するように、そっと大腿を上げて腰を揺らす。ガラスに触れている秘部が、つるっと滑りそうな感触。それはもう間違えようがなかった。
一貴も気付いたのか、乳首を弄っていた手を莉世の大腿に乗せて、円を描くように愛撫を加えながら秘部へと向う。
硬直して肘が痛くても、莉世は急いで一貴の手の甲に自分の手を置いた。
「ダメ! ……一貴、やだ」
久しぶりで恥ずかしいからだろうか?
いずれバレてしまうというのに、一貴にはどんな状態になっているのか知られたくなった。
今はまだ……
心臓が早鐘を打つのを感じながら、莉世は一貴の目をしっかり見つめた。
「もっと俺を感じてくれ」
莉世の目を見返しながら手を滑らせると、とうとう茂みを触れられた。そこも既にびしょ濡れになっているのか、触れられただけで風が入り込みひんやりと感じた。
「っんんん!」
敏感になった蕾に触れられただけで、莉世の口から喘ぎ声が漏れた。
「後ろに手をついて」
「一貴……やめよ。ねっ? お願い……」
ここまできて何故やめさせようとしているのか、莉世にもだんだん訳がわからなくなってきた。
「あっ!」
一貴が、莉世の足を大きく開けさせた。不安定になった躯を支える為に、思わず両手をテーブルに付く。自然と一貴が求める姿勢になっていたとは知らず、莉世は爛々と目を光らせて秘部を見つめる一貴へと視線を向けた。
「凄い濡れてる。後から後から溢れ出てる……、莉世わかるか?」
そんな事に答えられるはずもなく、ただ激しく頭を振った。
「ピクピクと戦慄いている。俺に観られて、期待するように……」
「やめて。……イヤ……っぁ!」
一貴が秘部に指を押し当て、摩り始めた。割れ目に沿って上下に動かす度に、突き抜ける甘い電流が莉世を襲う。
「っぁん……、くっ……ふぅ、あっ……っんん」
「俺の指に、莉世の愛液が絡みついてくる」
そんな事を言わないで!
その時、莉世はパッを目を大きく見開いた。喘ぎ声を漏らしている途中で大きく息を吸い込む。
まさか、このままイっちゃう?
莉世の愛液で滑らかに動く一貴の指が、充血してぷっくりした蕾を摩っていく。
「あっ、あっ、……ぁっく、ダメ……っく、っんんんん!」
送り込まれる快感を撥ね除けようとはせず、そのまま受け止めた途端、莉世は軽くイった。
ふぅ〜と息を吐き出してからゆっくり目を開けると、一貴がシャツを脱いでいるところだった。無駄な贅肉ひとつない鍛え抜かれた肉体を見て、莉世の胸は自然と高鳴る。
自分の方がしどけない姿を見せているとわかっているのに、一貴の肢体から目を離せない。
「俺にどうして欲しい? まず指で刺激が欲しいか? それとも、莉世の愛液を全て舌で絡めとって欲しいか?」
「なっ!」
言葉にならない言葉を発するように、莉世は赤面しながら口をパクパクさせた。
そんな莉世を見て、一貴が愛おしそうに見つめてくる。たったそれだけで、莉世の胸が燃えるように熱くなる。
(あの時はあの時の話よね。今は、響子さんではなくわたしだけを求めてくれる。わたしにわかるように愛情を示してくれる)
……それでいいのよね? 昔の事は気にしないでいいのよね?
「だが、俺は早く莉世の膣内に入りたい。いつものように、俺を締め付けて欲しい」
締め付けるかどうかはわからないが、莉世はいつも一貴が望みたい事を受け入れてきた。そして、今もそうなるだろうと思った。
「わたし……」
「久しぶりだから、すぐに達しても許してくれ」
一貴は、椅子を引き出した。まだ大きく開いたままの莉世の前に座ると、苦しそうに表情を歪めながらコンドームを着ける。
終わったと合図するように、一貴の目が上目遣いになると、またも莉世の胸が激しく高鳴り始めた。
一貴に促されるまま、莉世はガラステーブルに仰向けになる。冷たい感触に躯が震えるが、それは一瞬ですぐに気にならなくなった。さらに、もっと大きく足を広げるように膝を押される。
一貴がゆっくり身を倒すと、怒張した彼自身が秘部に軽く触れた。
「っんん!」
先っぽですらまだ入っていないのに、そのちょっとした接触が莉世を震えさせた。
「今日莉世を見た瞬間から、……どんなに俺が我慢していたか知らないだろ? まるで俺に脱がされる為に着てきたその服を、どうやって開けていこうか悩んでいた事も」
突然の告白に、莉世は驚きを隠せなかった。
(わたしの事よりも、ずっと響子さんを意識していたと思ったのに! もしかして、それでこのチュニックワンピースにリボンが付いてると知っていたの?)
「あっ!」
一貴の先端部分が膣内に進入してきた。かと思えば、すぐに腰を引く。まるで、棒付きのキャンディーを口から出したり入れたりするような感覚だった。
さらにもっと奥へ入って欲しいのに、一貴はそうしようとしない。
「……一貴」
焦れったくなった莉世は、両手を上げた。キスを強請るように一貴の首に手を回すと、側へグッと引き寄せる。
一貴の嬉しそうな笑い声が、莉世の耳元で聞こえた。
「俺だけが莉世を求めているかと思ったが……違ったな。安心したよ」
一貴にそんな気持ちを味わせてしまったのかと思うと、胸がチクッと痛んだ。
だが、一貴が腰を落として莉世の潤った膣内に進入してくると、すぐに意識が目の前の行為に移った。
「っぁぁ……。はぁぅ……、くっ!」
最初は浅く進入し、ゆっくりと律動を繰り返す。砂のトンネルを掘るように、徐々に慣らしながら奥へ奥へと入ってくると、莉世は顎を突き出しながら目を軽く閉じた。久しぶりの圧迫感に圧倒されそうだったからだ。
一貴の腰を打ちつけるリズムがだんだん速くなると、莉世は喘ぎ声を抑えようとはせず感じるまま声を漏らした。泣きそうな表情を浮かべているとは気付かず、一貴から送られる快感を一身に受け取る。
一貴の吐息もだんだんと荒くなっていくが、一度休止するように莉世の手を振り解くと身を起こした。それでも緩やかな律動を止める事はなく、両手を伸ばして莉世の乳房を包み込み、何度も揉みしだく。
一貴が身を離した事で、莉世も少し正気に戻った。喘ぎ声を抑えようと手の甲で口元を覆う。
「胸……大きくなったな。初めて莉世を抱いた頃と比べ物にならない」
そっと瞼を押し上げ、乳房を触る一貴の顔へと視線を向けた。まるで男性をその気にさせるような視線を向けているとは気付かず、莉世は襲いかかる快感に打ち震えながら口を開いた。
「……っん、……ぁ、一貴の、せいだって彰子に言われた……。はぁぅ」
「莉世がまだ成長期だという事だ……。どれぐらいになったんだ?」
莉世は、恥ずかしそうに目を伏せた。
「……D、だって。でも、ちょうど……あっ、やぁんんん!」
胸が張っていた時だったから店員からDカップを勧められた……と言いたかったのに、一貴がいきなり大声で笑いだした為に、彼自身が膣内で小刻みに揺れた。妙な振動を与えられた事で、今まで感じた事のない快感が襲ってきた。
思わず胸を反ると、自然と躯が硬直した。達するまではいかないが、その快楽に陶酔する事で、甘い電流が躯中の隅々まで行き渡っていく。
あぁぁ、凄い……!
一貴が呻き声を漏らしているのも聞こえたが、莉世自身躯から力を抜く事が出来なかった。
しばらくすると、再び一貴が抽送を再開した。ちょうど響いていた甘い電流が、躯の芯から遠ざかった時だった。
「莉世のその締まり……癖になりそうだ」
ニヤッと口元を緩めると、一貴は莉世の乳房から手を離すと手をテーブルに置いて再び前屈みになった。
一貴から求められてもいないのに、莉世は足を上げて彼の腰を挟む。結合が深くなった事で、さらに一貴自身を膣内で感じるようになった。
「っぁん……はぁ、っんんっ!」
一貴にキスを求められ、莉世はされるがまま彼の唇を受け止めた。キスで想いを伝え合うように、何度も口づけを交わし舌を絡め合う。
それでも一貴はグイグイと腰を打ちつけ、莉世の膣奥を掻き乱すように律動していた。